ヤコブ・ブロ（1978年生まれ）はデンマーク・コペンハーゲンを拠点とするギタリスト兼作曲家である。ECMレコードそしてLoveland Musicから、バンドリーダーとしてリー・コニッツ、ビル・フリーゼル、ポール・モティアン、チャールズ・ロイド、高田みどり、ワダダ・レオ・スミスら多数のアーティストをフィーチャーし、20枚以上のアルバムを録音している。彼の様々なアンサンブルは、ヴェネチア・ビエンナーレで初公開され、世界中の映画祭で上映された受賞作『ブラック・ピジョンズのための音楽』（ヨルゲン・レス＆アンドレアス・コーフォード監督）で描かれている。2020年以降、ヤコブ・ブロはニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで毎年定期公演を行っており、日本でも頻繁に演奏活動を行っている。

「ヤコブ・ブロが創り出す魔法のような音楽は分類することも、捉えようとすることも不可能だ。その楽曲は、空中で回転し、光を反射・屈折させる宝石と表現するのが最も適切だ」と『Downbeat』誌は評する。「ゆっくりとしたシンプルな旋律という発想と、自我を放棄するというほぼ仏教的な観念に基づき、ヤコブ・ブロはジャズを新たな未来へと昇華させた」とデンマーク紙『Politiken』は付け加える。ブロは「音楽は呼吸しなければならない。オーガニックな対話が生まれることが重要だ」と語っている。ヤコブ・ブロはDownbeat誌批評家投票で「新鋭ギタリスト部門」を受賞した経歴を持ち、Carl Prize、 Danish Music Awardをはじめ、アルバム『Balladeering Trilogy』で北欧評議会音楽賞にノミネートされるなど数々の栄誉に輝いている。

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