
ケニー・バロン・トリオ
山中千尋トリオ
ジャズの歴史を刻み続ける現代最高峰のジャズピアニスト、巨匠ケニー・バロンと、今まさに活動の絶頂期を迎えているジャズピアニスト、山中千尋。二人がそれぞれのトリオを率いて夢の競演を果たします。
「現代最高のリリカルなピアニスト」と称され、NEAジャズ・マスターにも選出されたケニー・バロンが率いるのは、伝統的なジャズとフォークロア音楽を融合させた独自のスタイルで最注目の若手女性ドラマー、サヴァンナ・ハリスと、ケニーの盟友にしてケニー・ギャレットやトミー・フラナガンらとの共演を重ねてきた実力派ベーシスト、北川潔。
一方、ニューヨークを拠点に世界各国で活躍を続ける山中千尋は、繊細さとパワフルさを兼ね備えたドラミングでアーティストたちから絶大な信頼を寄せられる江藤良人、そしてジャンルを超えて精力的な活動を続け、内外で人気・実力を誇るベーシスト、井上陽介とのトリオで登場します。
ジャズのレガシーを未来に繋ぐ2組のピアノ・トリオによる、迫力と優美に満ちた演奏をお楽しみください。
METROPOLITAN JAZZ VOL.08
TOKYO PIANO NIGHT
【日時】2025年10月17日(金) 17:30開場 18:30開演
【会場】東京芸術劇場 コンサートホール ❐(東京都豊島区西池袋1丁目8−1)
【出演】
ケニー・バロン・トリオ
ケニー・バロン(p) 北川潔(b) サヴァンナ・ハリス(ds)
山中千尋トリオ
山中千尋(p) 井上陽介(b) 江藤良人(ds)
【チケット】8,500円(税込)(全席指定)
※未就学児入場不可
※車椅子席をご希望のお客様はチケットをご購入の上、サンライズプロモーション東京までご連絡ください。
独占先行発売:イープラス
2025年7月19日(土)10:00~7月23日(水)23:59
https://eplus.jp/metropolitan-jazz/
一般発売:2025年7月26日(土)10:00
チケットぴあ、ローソンチケット、e+(イープラス)にて発売
詳細は追って発表
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)

ケニー・バロン
1943年、ジャズの才能が数多く生まれたフィラデルフィアに生を受ける。兄であるテナー・サックス奏者ビル・バロンの影響で音楽の道を志し、10代でプロとしての活動を開始した。
1960年代初頭にニューヨークへ進出すると、その才能はすぐに開花。ディジー・ガレスピー、フレディ・ハバード、ユセフ・ラティーフ、スタン・ゲッツといったジャズ史に名を刻む巨匠たちのバンドに次々と参加し、名脇役として絶大な信頼を得る。特にスタン・ゲッツとの活動は有名で、数々の名盤を残している。
1970年代からはリーダーとしても本格的に始動し、数えきれないほどのリーダー・アルバムを発表。エレガントでリリカルなタッチ、洗練されたハーモニー感覚は唯一無二と評され、その演奏は常にジャズの王道を行く気品と風格に満ちている。
グラミー賞には10回以上ノミネートされ、2010年には米国政府がジャズ音楽家に贈る最高の栄誉「NEAジャズ・マスターズ」を受賞。「生きる伝説」として、今なお世界のジャズシーンの頂点に君臨し続けている。また、教育者としてラトガース大学やジュリアード音楽院で教鞭をとり、後進の育成にも力を注いでいる。
北川潔
ケニー・バロンが「私の右手(right-hand man)」と絶大な信頼を寄せる、世界最高峰のジャズ・ベーシスト。1958年大阪府生まれ。大学在学中からプロとして活動し、関西のジャズシーンで腕を磨いた後、1988年にニューヨークへ渡る。
言葉の壁や厳しい競争を乗り越え、その卓越した技術と音楽性で瞬く間に現地のトップミュージシャンから認められる存在となる。ジミー・ヒース、ベニー・ゴルソンといったレジェンド達との共演を経て、90年代半ばにケニー・バロン・トリオのレギュラー・ベーシストに抜擢された。以降20年以上にわたり、バロンの音楽を支える不動の要として世界中のステージに立ち続けている。
彼のベースの魅力は、大地のように安定した強靭なビートと、正確無比な音程、そしてメロディアスで歌心あふれるソロにある。バンド全体を力強くスウィングさせるウォーキング・ベースは圧巻の一言。リーダーとしても数々の作品を発表し、作曲家としての才能も高く評価されている。ニューヨークを拠点に、世界で最も尊敬される日本人ジャズマンの一人として、輝かしいキャリアを築いている。
サヴァンナ・ハリス
ニューヨークを拠点に活動するドラマー、作曲家、プロデューサー。
カリフォルニア州オークランドでミュージシャンの両親のもとに生まれ育ち、幼い頃からドラムに魅了され、幅広く多彩な音楽的素養を培ってきました。
ジャズの伝統に深く根ざしつつ、あらゆる形態のフォークロア音楽との繋がりを自身のアプローチの中心に据えています。その活動は、ジャズ界の巨匠セシル・マクロリン・サルヴァント、クリスチャン・マクブライド、ケニー・バロンといった錚々たるミュージシャンとのツアーから、ジョージア・アン・マルドロウ、ヘラド・ネグロ、ニック・ハキム、KeiyaA、スタンディング・オン・ザ・コーナーといった先鋭的なインディーズ / エクスペリメンタル・アーティストのプロジェクトへの参加まで、ジャンルを越えて多岐にわたります。
山中千尋
ニューヨークを拠点に世界で活躍する女性ジャズ・ピアニスト。ダイナミズムと超絶技巧、ジャズの伝統と斬新なアレンジを併せ持ち、リリースされたアルバムは全て、国内のあらゆるJAZZチャートで1位を獲得。今まさに活動の絶頂期を迎えているピアニスト。第23回日本ゴールドディスク大賞、『スイングジャーナル』誌ジャズ・ディスク大賞、NISSAN PRESENTS JAZZ JAPAN AWARDなど権威ある賞を多数受賞。2011年に、初の日本女性ジャズピアニストとして米メジャー・レーベルのデッカ・レコードとも契約を果たし、全米デビューを飾った。サン・セバスチャン・ジャズ・フェスティバルのトップラインナップに。北京ブルーノート4公演、名門ジャズクラブのロンドンのロニー・スコット、パリのニュー・モーニング、ミラノのブルーノート、ワシントンのブルース・アレイに出演。それらの公演はソールド・アウトとなるほどの評判を博し、英国『ガーディアン』紙のジャズ・レビューでも激賞される。米NBCラジオ、カーネギー・ホール、ケネディ・センターで自己のトリオで出演する他、ウィーン国立歌劇場、ローマ音楽堂、ウンブリア・ジャズ・フェスティバルに出演。ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、マーカス・ミラーによる「マイルス・デイヴィス・トリビュート・ナイト」のオープニングを務める。また『ラプソディ・イン・ブルー』をNHK交響楽団、東京都交響楽団、群馬交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、その他多くのオーケストラとの共演でも絶賛を得る。2024年10月には、26枚目のアルバム『Carry On』(Blue Note)をリリースした。
井上陽介
1964年7月16日、大阪生まれ。大阪音楽大学作曲科卒。1991年よりニューヨークを拠点に活動。1997年には初リーダーアルバム『スピークアップ』をリリース。在米中、ドン・フリードマン、ハンク・ジョーンズなどの数々のグループでのレコーディング、ライブハウス、ヨーロッパツアーでの演奏など国際的に活動。2004年には活動の拠点を日本に移す。1997年のデビュー作『Speak Up』から2024年の『One Step Beyond』までリーダーアルバムは11作を数え、2025年にはキャリア初のソロプレイ集『Walking Alone』を〈Days of Delight〉からリリース。2022年、「Spirit of Chick Corea Band」でスティーブ・ガッド氏とツアーで共演。なお2007年度から3年連続『スイングジャーナル』の人気投票では1位など常に上位にランクされる。現在、自己のグループ他、塩谷哲、大西順子、渡辺香津美、古澤巌&山本耕史「Dandyism Banquet」のレギュラーメンバーとして活動の他、数々のセッションに参加し日本のみならず海外でも精力的に活動。ジャズのみならず、佐藤竹善、JUJU、小野リサなどの様々なジャンルのサポート、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』などの劇伴にも多く参加。
江藤良人
1973年生まれ、三重県鈴鹿市出身。10歳からドラムを始める。1996年からプロ活動を開始。1998年、渡辺貞夫グループに参加しモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演。2006年〜2015年、ピアニスト大野雄二率いる「Yuji Ohno & Lupintic Five」に参加。これまでに、日野皓正、山下洋輔、Lee Konitz、Barry Harris、Eddie Gomez、Rosario Giuliani、Fabrizio Bosso、orange pekoeらと共演を重ねる。自己のグループのほか、佐藤竹善、石橋凌 with Jazzy Soul、punch!、the EROS、Play Rock!!などのグループ、セッションで活動中。またドラムソロライブも行う。今までにリーダーアルバムは7枚、参加作は数知れない。2023年3月、ピアニスト片倉真由子、ベーシスト粟谷巧とともに江藤良人トリオとしてアルバム『Everything I Love』のレコード、CDをリリースし高い評価を得ている。繊細さとパワフルさを兼ね備えたドラミングが絶大な信頼感をもたらす。

主催:エイトアイランズ株式会社
提携:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
招聘:株式会社オフィス・ダァグ
協力:株式会社サンライズプロモーション東京、 ユニバーサル ミュージック合同会社