ケニー・バロン・トリオ

ジャズの歴史を刻み続ける現代最高峰のジャズピアニスト、巨匠ケニー・バロンがトリオを率いての来日公演。

「現代最高のリリカルなピアニスト」と称され、NEAジャズ・マスターにも選出されたケニー・バロンが率いるのは、伝統的なジャズとフォークロア音楽を融合させた独自のスタイルで最注目の若手女性ドラマー、サヴァンナ・ハリスと、ケニーの盟友にしてケニー・ギャレットやトミー・フラナガンらとの共演を重ねてきた実力派ベーシスト、北川潔。

ジャズのレガシーを未来に繋ぐピアノ・トリオによる、迫力と優美に満ちた演奏をお楽しみください。


OSAKA

ビルボードライブ大阪 公演

【日時】2025年10月14日(火) 1stステージ 16:30 開場 17:30 開演 / 2ndステージ 19:30 開場 20:30 開演
【会場】ビルボードライブ大阪(大阪市北区梅田2丁目2番22号ハービスPLAZA ENT B2F)

【料金】※ご飲食代は別途ご精算となります。

BOXシート ¥22,100(ペア販売)(税込)
S指定席 ¥10,500(税込)
R指定席 ¥9,000(税込)
カジュアルシート¥8,900 (1ドリンク付)(税込)

【お問い合せ】ビルボードライブ大阪(外部リンク)電話:06-6342-7722


HIROSHIMA

「広島じゃズ~Peace & Music~ 2025」 公演

日時:2025年10月19日(日) 公演時間は未定
主催:広島じゃズ~Peace & Music~ 実行委員会
後援:広島県 / 広島市
会場:ひろしまゲートパーク(広島市中区基町5-25)

入場無料

ケニー・バロン 

2010年にアメリカ国立芸術基金で最高の栄誉であるジャズ・マスターの称号を授与されたケニー・バロンはそのエレガントな演奏、繊細なメロディーそして耳に残るリズムで観客を魅了する比類なき存在だ。ロサンゼルス・タイムズは「世界のトップ・ジャズピアニストの一人」とし、またジャズ・ウィークリーは「現代で最も叙情的なピアノ演奏者」と称する。

フィラデルフィア生まれ。10代でメル・メルヴィンのオーケストラとフィリー・ジョー・ジョーンズの下でプロとしてのキャリアをスタート。19歳でニューヨークに移り、伝説的なジャズクラブFive Spotで頭角を現し、ロイ・ヘインズ、リー・モーガンそしてジェイムズ・ムーディらと演奏するようになる。ムーディの推薦で1962年にディジー・ガレスピーが一音の演奏も聞かないままにバロンを採用。ディジーのバンドでラテンとカリビアンのリズムへの理解を深めながら5年過ごした後、バロンはさらにフレディ・ハバード、スタンリー・タレンタイン、ミルト・ジャクソン、そしてバディ・リッチらと共演を重ねる。

70年代の初めに組んだユセフ・ラティーフは、即興演奏の面でバロンに最も重要な影響を与えた存在だ。ラティーフに勧められて大学での高等教育も受け、バロンはツアーと学業を両立し、エンパイアステートカレッジで音楽の学士号を取得。1973年までにラトガース大学で教授に就任。2000年までの在職期間中、デヴィッド・サンチェス、テレンス・ブランチャード、レジーナ・ベルなど現在活躍する多くの才能を指導した。1974年、初めてのリーダー・アルバム『Sunset To Dawn』をMuse レーベルで録音。これが40を超えるリーダー・アルバムの第一号となった。1980年代後半のスタン・ゲッツとのデュオアルバム『People Time』は、グラミー賞にノミネートされ、その後今日まで14回を数えるグラミー賞ノミネートの口火を切った。最新のノミネートはパリで録音され2024年5月にリリースされた最新アルバム『Beyond This Place』で、スティーヴ・ネルソン、イマニュエル・ウィルキンス、北川潔、ジョナサン・ブレイクからなるクインテットがフィーチャーされている。

その前年にリリースしたソロピアノアルバム『The Source』(Artwork Records)もグラミー賞にノミネート。2020年にリリースした『Without Deception』は、『The Art of Conversation』(Impulse)に続くベーシストのデイヴ・ホランドとの共作で、その年のトップ・リリースの一つとなった。2016年の『Book of Invention』(Impulse)は20年ぶりのトリオ・アルバムで、彼のバンドメイトであるベーシストの北川潔、ドラマーのジョナサン・ブレイクとの記念すべき初めてのレコーディングとなった。

バロンはダウンビート誌、ジャズ・タイムズ、Jazziz誌などジャズ批評や読者投票で常に高い評価を得ている。スペインの高級磁器リヤドロは2012年バロン氏に特別功労賞を授与し、2013年には母校のニューヨーク州立大学エンパイアステートから、2011年にはバークリー音楽大学から名誉博士号が贈られている。2009年Mid-Atlantic Arts FoundationからLiving Legacy Awardを受賞。ジャズの殿堂入りを果たしており、2005年にはMAC Lifetime Achievementを受賞。Jazz Journalist Associationからはベスト・ピアニストに8回選出されている。

北川潔

大阪からニューヨークに移りまもなく、ハーパー・ブラザーズに参加し『Remembrance: Live at The Village Vangurard』を録音。また、かの偉大なアルト・サックス奏者のケニー・ギャレットとドラマーのブライアン・ブレイドと共にツアーし、『Triology』を録音。その他トミー・フラナガン、ジミー・ヒース、アンディ・ベイ、マリア・シュナイダーなど、ジャズ界を牽引する多くのアーティストと共演。1996年、 日本を代表するピアニスト小曽根真と「The Trio」を結成し、4枚のアルバムを制作。リーダーとしては、日本の澤野工房で『Ancestry』や『Prayer』など5枚のアルバムをリリースしており、その後ケニー・バロンとブライアン・ブレイドをフィーチャーしたDVD『Live at Tsutenkaku』『Live in Japan』もリリース。最新アルバムの『I’m Still Here』にはダニー・グリセットとブライアン・ブレイドが参加。サイドマンとして、ピート・ミンガー、ジミー・ヒース、テレル・スタフォード、アンディ・ベイ、ジョン・ファディス、ケニー・バロン、デイナ・スティーヴンスなど多くのレコーディングで活躍。現在ケニー・バロン、ジョン・ファディスらと世界中をツアーしている。

サヴァンナ・ハリス

ニューヨークを拠点とするドラマー、コンポーザー、プロデューサーである。カリフォルニア州オークランドで音楽家の両親の下に生まれた彼女は早くからドラムに惹かれ、今日の広がりのある多彩な音への基礎を築き始めた。ジャズの伝統に身を投じながらも、サヴァンナはあらゆる形の民俗的な音楽とのつながりが彼女のアプローチの中心にあると考えている。セシル・マクローリン・サルヴァント、クリスチャン・マクブライド、ケニー・バロン、などキラ星のようなジャズアーティストたちとツアーを重ねる一方で、ジョージア・アン・マルドロウ、エラード・ネグロ、ニック・ハキム、KeiyaA、スタンディング・オン・ザ・コーナーといったインディーズやエクスペリメンタル系のアーティストとのプロジェクトにも参加。最近では、INTAKTレコードからリリースされた 「Beyond Dragons 」で、クリエイティブ・ミュージックの重鎮であるアンジェリカ・ニーシエ、トミーカ・リードとコラボレートしている。彼女の最新プロジェクトは、メッテ・ラスムッセン、ペッター・エルド、そしてサウンド・アーティストのヴァル・ジェンティーと結成したØKSEである。サヴァンナは、作家ビアンカ・ヴィヴィオンがホストを務めるALL ARTSのシリーズ「Generational Anxiety」で、エスペランサ・スポルディングとの対談にゲスト出演し、音楽と癒しの関係について語り合った。彼女のソロ・ドラム・パフォーマンス作品「With Inner Sound, Truth」は、作曲家ルース・アンダーソンへのオマージュとしてIssue Project Roomから委嘱された。ジェリ・アレン、ジェイソン・モラン、アンブローズ・アキンムシーレ、イマニュエル・ウィルキンス、ジョエル・ロス、オル・バレケットらとの共演が彼女の現在の音楽に中心的な影響を与えてきたとサヴァンナは語る。

主催:エイトアイランズ株式会社
招聘:株式会社オフィス・ダァグ
協力:株式会社サンライズプロモーション東京